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 日本画とは?

 

 日本人であるのに、日本画を知らない。床の間の掛け軸や水墨画、寺社などの襖絵、文人画? 私が義務教育で習ったのは、この程度だ。洋画との違いや描き方は誰も教えてくれなかったし知ろうともしなかった。 ここで少し日本画について記してみたい。

  明治時代に移入された「洋画」に対して作られた。ある意味国際的な立場 を込めた内容をもっている。「日本画」は、伝統的な画材と言われる膠(にかわ)、岩絵具、和紙などを使用しているかどうかが判断の基準になる。今では、絵画材料も時代の変化で研究が進み、次々と現代にマッチしたものが開発され販売されている。 時代に向き合い、「自分スタイルの表現」を展開していくことを「創作姿勢」として大切にしていきたい。 

  

・岩絵具

 天然の岩を砕き、細かい粒子から粗いものまで数字で区別されている。古来からの多くの色に加え、人造的なもの、パールや蛍光色など、現代を表現するのにふさわしい色彩が揃っている。泥(でい)、水干など、粒子のない色だけのものも多様にある。

 

・膠(にかわ)

 動物の皮や骨から抽出されたもの。ゼリーやコラーゲンと同様。砂状の岩絵具の着剤。しかし現在は、製造者激減の為、研究開発された製品グルーが出回っている。                 

  

・金箔など(コラージュ)

 屏風、襖、寺社などに使われているが、今は様々な箔(玉虫箔、アルミ箔、布、テープ)などで自由に表現している。

  

・和紙など(支持体)

 雲肌麻紙、土佐麻紙、画仙紙、絹、布、キャンバス地、板など。

   

 上記のような絵画材料を使い、自由で果てしなく表現できる面白さ、そし て特に光により不可思議に見える箔、岩絵具の魅力が私を飽きさせない。 身近にある土、旅先で見つけた砂や土を「気」を入れる思いで使ってい きたい。もともと生活の中に日本画があった。「日本画」をもっと身近に感じてもらえるように創作発信していきたい。

  天然の岩を砕き、細かい粒子から粗いものまで数字で区別されている。古来からの多くの色に加え、人造的なもの、パールや蛍光色など、現代を表現するのにふさわしい色彩が揃っている。泥(でい)、水干など、粒子のない色だけのものも多様にある。

 

 

 

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